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うまれる かけがえのない、あなたへ

 この本を読んだきっかけは、「お産」を知りたかったこと、妊婦さんが旦那さんとどのように協力して、赤ちゃんを産むか知りたかったことでした。私自身、自分の遺伝子を残すということにまったく興味がなく、むしろ、残らんでくれ!なんて思ったりします。妹や弟がいたわけでもなし、どちらかというと子供は苦手。例えば将来親になるとして、自分は大丈夫なの?他の人たちはどうなの?そんなことをとても疑問に思ったわけです。

 この本には、4組の夫婦が登場します。
 終始語られるのは、幼い頃「お前なんていなければよかったのに」と母親に言われ、自分もそんな母親になってしまうのではないかと心配する女性と、「自分の遺伝子なんて残さなくていいから、子供はいなくてもいい」と考える男性の夫婦。女性の方は、出産が近づくにつれお母さんらしくなる。それに伴い、男性も少しずつ変化していく。そして出産。喜びを隠せない二人。女性も自分の母親に対する感情が少し変化します。
 それから、出産予定日前日に、赤ちゃんの心音が止まり、死産の形で赤ちゃんが生まれた、そんな夫婦の物語。二人がどれだけ待ち望んでいたか、そして、亡くなってしまったわが子をどれだけ思っているか。命の重みって一緒なんだなと思いました。この夫婦はとても悲しい思いをしました。そんな時、どんな声をかけたらいいのか…考えさせられました
 染色体異常の赤ちゃん。虚弱で生まれても長くは生きられないと言われた赤ちゃん。それを見守る夫婦の話。きれいごとばかりでなく、大変なこともあると思います。でも夫婦は、わが子を可愛がり、そして、「今日はこれができるようになった!」と喜びます。それが親の愛なのかな…と感動しました。生まれてきた赤ちゃんも1歳の誕生日を迎えたそうです。
 不妊治療をしても子供を授からなかった夫婦の物語。欲しくてもできない、女性は自分に欠陥があるのだと悩みます。さて、知らなかったのですが、不妊の原因は、女性が原因の場合、男性が原因の場合はもちろんですが、現代医学を持ってしても「不明」の割合が非常に高いということ。勉強になりました。

 作者の方が、映画撮影を通して、出産と関わり、そして成長する姿も印象的でした。やわらかい文体で、気持ちが安らぎます。

 子供がいて当たり前、安全な出産は当たり前。そんな風に思う人も多いかもしれません。でも、この本を読めばわかります。私たちが、今ここに生を受けていることは、奇跡なんですよ。

 ちなみに、私は、iPhone電子書籍バージョンで読みました。映画のプロモーションも見ることができます。

2010年11月23日


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